大学でプロダクトデザインを学び、イストクの縫製部門で3年間腕を磨いた小西さん。現在は香川県で独立し、自身のブランド「grasspool」と店舗「Pod.」を運営しています。イストクでの経験が、今の活動の土台の一つになっています。
北欧家具への憧れから、椅子づくりの世界へ
小西さんがイストクと出会ったのは、大学で総合デザイン(プロダクトデザイン専攻)に在籍していた時のことです。北欧家具に興味を持ち、椅子や木工について学んでいた小西さんに、大学の先生がイストクを紹介してくれました。
「地元が香川なので、地元でプロダクトデザインや木工に携われる場所を探していました。イストクでは布張りの椅子をつくっていると聞いて、縫製部門で働きたいと希望しました」
入社後、小西さんを迎えたのは、基礎から丁寧に教えてくれる職人たちでした。張り職人の松本をはじめとする熟練の職人たちは、熱心に技術を伝えてくれたといいます。
「工業用ミシンの使い方から、椅子の型紙の取り方まで、本当に基礎から教えてもらいました。わからないことがあれば、何でも教えてくれる環境でした」

多様な仕事を通じて、確かな技術を身につける
当時のイストクは自社ブランドの立ち上げ前でOEM製品が中心でしたので、決まった作業の繰り返しではなく、常に異なる仕事で小西さんの技術は日々鍛えられていきました。案件によって求められる技術も変わる経験を通じて、小西さんは「できるレベル」まで引き上げてもらったと感じています。
「いつも違う仕事が来るので、その度に新しい技術や工夫が必要でした。そうした環境の中で、自分の技術が着実に身についていくのを実感できました」
3年目を迎え基礎が固まってきた頃、小西さんの中で「作家として、自分のやりたいものづくりを実現したい」という独立への想いが芽生えました。

地元・香川で築く、新しいものづくりの形
先輩職人からは「これからなのに」と、とても残念がられたというタイミングでの退職から、2011年に京都で自身のブランド「grasspool」を立ち上げ、2019年に地元・香川へUターン。
地域での人間関係を築き、交流会にも参加するようになって、活動の幅が広がり始めました。
「一人でできることには限界があります。でも、チームでできることもあるんだと気づきました。地域の人たちとつながることで、新しい可能性が見えてきたんです」
今では地元企業からの依頼も増え、「地元の魅力を発信したい」「地域に貢献したい」という想いは、香川の風景をテーマにデザインするオリジナルのテキスタイルシリーズ「SANUKI Textile」や、それを使ったバッグやエプロンなどの製品にも現れています。
2024年8月に高校時代によく通っていた商店街の一角に構えた店舗「STUDIO SHOP Pod.」は、同級生が物件を紹介してくれるなど、地元ならではのつながりも活きています。
「自分が満足するデザインだけでなく、依頼者の役に立つものづくりをしたい。セレクトショップのような形で、自分らしい空間をつくっていきたいと思っています」
今後は雇用も視野に入れ、さらなる事業展開を考えている小西さん。イストクで学んだ技術が、独立後の活動の礎の一つとなっています。

独立という選択肢を持てる場所
「イストクでは、椅子づくりの基礎技術を体系的に学ぶことができました。3年間で身につけた技術は、独立後も自分の武器として活きています」と小西さんは振り返ります。
イストクでは、将来のキャリアとして独立を考えている人も受け入れています。小西さんのように、ここで技術を磨き、その後自分の道を歩んでいく。そうした選択肢を持てることも、職場の特徴の一つです。
家具づくりの技術を学びたい。いずれは独立して自分のものづくりを実現したい。そんな想いを持つ方にとっても、イストクは確かな技術を身につけられる環境を用意しています。将来の可能性を広げる場所として、一度検討してみてはいかがでしょうか。
grasspool代表・デザイナー
小西弘恵さん
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STUDIO SHOP Pod.
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