椅子工房代表
宮腰智旨(富山県出身)

家業再興への道―イストクで磨いた技術と自信

富山県高岡市で「椅子工房」を営む宮腰智旨さんは、2006年にイストクでの修行を終えた職人です。祖父の代から続く椅子工場が休止していた中、その再興を決意し当時22歳でイストクの門を叩いたのは2002年の春でした。
きっかけは、父親が家具の設計業務に携わる中で、日韓W杯の空港ラウンジ特需でイストクと仕事をしたこと。しかし、徳島行きを後押ししたのは椅子づくりだけではありませんでした。当時夢中だったBMX(自転車の曲乗り)の師匠がいたことも、若き日の宮腰さんの背中を押したといいます。
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無我夢中の修行時代が、確かな自信に

miyakoshi-001.jpg「経験も知識も何もない状態で飛び込んだイストクは、名だたるホテルの特注品を次々と手掛ける、驚くほど忙しい工場でした」と当時を振り返ります。しかし、先輩職人たちからの親切丁寧な指導のもと、少しずつ技能が身につくたびに自信が芽生え、高みを目指したいという向上心が生まれる好循環を実感できたそうです。
無数の種類の椅子を臨機応変に製作し、短納期に追われながらも頑張れた経験。納品先のホテルに出向いて感じたこと。それらすべてが、今の仕事に活きていると語ります。


独立後に直面した現実、そして支えてくれた仲間たち

充実した設備と熟練職人たちに囲まれた環境から、独立後は一人で工場を切り盛りすることに。無力さを思い知らされ、勉強不足を痛感したという宮腰さんは、何度もイストク時代の同僚に電話をかけ、アドバイスを求めたといいます。
「業界では『イストクの門下生』というだけで一目置いていただける一方で、それがプレッシャーでもありました。その名を汚すことができないという緊張感が、今は励みになっているかもしれません」

徳島での出会いが、人生の財産に

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気候に恵まれ、面倒見の良い人が多い徳島。今でも多くの友人との交流が続いており、阿波踊りの時期には家族で徳島を訪れるそうです。
「職人修行だけでなく、自転車や釣りなどのレジャーも含め、徳島での経験と出会いは生涯の財産です」
現在も工房を切り盛りする宮腰さんの礎には、徳島での修行時代に培った技術と、かけがえのない人とのつながりがありました。


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