木工
松田 照平(徳島県出身)

聴覚に障がいを持つ木工職人が
65歳まで働くために続けていること

口話と筆談で木工技術を磨く

聴覚に障がいを持つ松田さんが高校卒業後に椅子徳製作所へ入社したのは約8年前。高校一年と三年時の二度、椅子徳でインターンシップを経験しています。
入社後は組立、研磨、張りの部署を経て現在は木取りを担当しており、数種の機械を操作し手早く作業を進めるように成長しました。県立ろう学校で工作機械の操作方法を学んでいた基礎に加え、社内では口話と筆談によって先輩達とコミュニケーションをとりながら日々技術を磨いています。

イストク 松田照平

やり投げ県大会1位、仕事を支える体力作り

松田さんが最も注意しているのは「ケガをしないこと」。
職人は木を切る時の微妙な音の差異に注意して木材や機械の状態を察しますが、音が聞こえない松田さんは目視と手の感触で細心の注意を払っているそうです。
また、高校時代から続けている陸上競技のために週5回、10キロのランニング、ベンチプレス、腕立て伏せのトレーニングは体力づくりの面で仕事の役に立っていると言います
。週1回続けている槍投げ練習は2015年の徳島県陸上大会では男子槍投げで1位という実を結んでいます。全ては65歳まで仕事を続けるためと笑顔で伝えてくれました。

障がいを持った先輩から受け継いだ技術を後輩へつなげる

イストク 松田照平入社後は在籍していた同じく耳の不自由な先輩が、松田さんが一人で作業ができるまでつきっきりで指導したことも松田さんの成長に大きな影響がありました。その先輩が定年を機に引退されてからは、松田さん自身がろう学校から来るインターン生を嬉しそうに指導する姿を見ることができます。後輩ができることを楽しみに待っているようです。

2016年12月現在の内容です。

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