木工
島村 康二(徳島県出身)

木工44年の職人が伝えたい
匠になるために必要なたった一つのこと

若い職人が楽な方へ流れないように伝えたいことがある

職人はお客様に納めた姿を想像できることが大切です。実は昔の職人が全員仕事が上手いかというとそうではなくて、下手な人は下手。優れた職人とそうでない職人との違いは、家具の最終的なイメージを持ち、それに向かって密度の濃い仕事を積み重ねているか否かになります。


イストク 島村康二
そして、やり直しがないように仕事しなければいけません。
木工だったら次の研磨の職人がやりやすい状態に仕上げて欲しい、自分より後の工程で問題となりそうなところを全て解消してから次へ流す。完成形がどうあるべきかを常にイメージしていればできること。
これは私が若い頃に大工に教わったことですが、楽な方へ流れないように私から若い職人へ伝えていきたいと思っています。

勉強できる環境を整えることが私の役割

イストク 島村康二木工所を営む家に生まれ、親戚と一緒に家業を継ぎました。
当初主力商品だった鏡台はいつしか家具店から姿を消し、仏壇専業に転身。仏壇は品質に厳しく、納品後一年経ってトメにスジがはいったらクレームが来る世界で技術を磨きました。
親戚が自分のためにと24年前に私がつくった仏壇はホコリを払ったらまだ美しい状態を保っていたと聞きました。


時代が変わり働き方が変わったと言っても、勉強しなくていいということはありません。
鏡台があっという間に売れなくなってしまったように、絶えず変化する中でも生き抜いていけるようイストクでは若い職人に勉強できる環境を整えてあげたいと思っています。

2017年5月現在の内容です。

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