「会社員として安定して働きながら、自分らしい創作活動もしたい」。そんな理想的なワークライフバランスを求める木工職人へ。イストクのベテラン職人・井上の10年間の歩みが、その答えを示してくれます。
井上がイストクに入社したのは2007年。工学部卒業後に前職を経験した後、職業訓練校で1年間学んでからの転職でした。入社当時は退職間近の大先輩から技術を学び、プラモデルや図工が好きだった子供時代の「ものづくり」への情熱を再び燃やしていました。
2015年のインタビューではすでに奥様と一緒にイベントや展示に足を運び、北欧デザインへの興味から自宅の家具も自作するようになっていました。「家具作りが仕事であり趣味でもあるという暮らしは、双方に相乗効果が生まれている」と語っており、この時すでに会社の仕事と個人の創作活動の相乗効果を実感していたのです。
そして現在、グラフィックデザイナーでもある奥様とクラフトユニット「factory16」を結成し、マルシェへの出店活動など、本格的な個人活動を展開しています。まな板やコースター、木のオブジェなど多彩な作品を制作し、ブランドの確立を目指しています。
井上は「技術を活かして生活を豊かにする」という考えをベースに、個人活動を進展させてきたと言います。自宅の納屋にろくろを導入し、イストクから端材の提供を受け、土曜夜などの空き時間に加工作業も行っています。職人として培った技術と会社の設備を活用し、個人作品の制作環境を整えました。販売を本格化する際には副社長に相談し、個人活動の許可を得ています。
また、イストクは社内に木どりから縫製まで家具を完成させられる工程を持つため、井上も幅広い製作技術を身につけています。この多様な技術習得が、個人活動での作品バリエーションの豊富さにもつながっています。
重要なのは、独立ではなく「作ることだけに専念したい」として会社員を続けている点です。安定した雇用環境の中で技術を磨きながら、個人の創作活動でも自己実現を図る。この「二刀流」の働き方こそ、現代の職人が求める理想的なスタイルかもしれません。
井上の事例が示すように、イストクでは業務に支障がない範囲で個人の創作活動を支援しています。10年前から続く成長ストーリーは、会社員としての安定と個人の創作活動が見事に両立できることを証明しています。
2022年のマルシェデビューから現在のEC準備まで、段階的に活動を発展させてきた井上。「オリジナリティーに価値を見出し購入してくれる」顧客も獲得し、買いやすい価格から納得のいく価格設定へとシフトしています。
現在、多くの現場で職人不足が深刻化している一方で、ワークライフバランスを重視する働き方への関心も高まっています。イストクなら「技術を活かして生活を豊かにする」ことが実現可能です。安定した収入を得ながら技術を磨き、同時に個人の創作活動で自分らしさを表現する。会社員としての安定性と個人活動の自由度、その両方を手に入れて「作りたいものを作り続ける」理想的な職人生活を始めませんか。
イストクでは私たちと一緒に家具を作る職人を募集しています。
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