噂の「気に入らないと売ってくれない」家具店？

インテリア・ラボ・タケシタ

兵庫県

HARP

「『あそこの店は社長に気に入られないと売ってくれない』なんてお客さんに言われてるんですよ」と笑いながら話すのは、インテリア・ラボ・タケシタ代表の竹下明宏さん。
家具職人であるお父様が昭和26年に西宮で創業、高級住宅街を含む近隣地域を中心に66年間愛されつつ、最近ではネット検索を利用して姫路など遠方からも同店を目指してお客様がいらっしゃるそうです。

冒頭の刺激的なフレーズの真意を伺うと「お客さんを選んでいるということではありません。お客さんにとって最適な家具を買っていただきたいということです」。

「家具は20年30年使うものなので、お客さんに失敗して欲しくない。お客さんは質の良いものを買い揃えれば良い生活空間になると思っていますが、実際はそうならないことがほとんど。例えば選んだテーブルを置く部屋を見せていただき、『大きすぎて椅子が引けなくなる。快適な生活導線が確保できないな』ということが分かれば、率直にお伝えして別のテーブルをおすすめするようにしています」。
医師が診察してから処方箋を出すように、まず「現場を見てから」が竹下さんのポリシーです。

お父様から店舗を継いだ際に「竹下箪笥店」から「インテリア・ラボ・タケシタ」へ屋号を変えたのも「モノを売ることからソフトを売ることへ舵を切った故です。お客様の立場に立って考え尽くして満足いただけるような提案をすることを大切にしました」。
「店に所狭しと積まれていた箪笥をなくしたので父親に『おまえは一体何を売るつもりだ！』と当時は毎日ケンカしてました」となかなか理解されない苦労もあったようです。

現在は家具の販売のほか、住宅や店舗などへの家具づくりとリフォームを手がける竹下さんとイストクの出会いは2016年の展示会でした。「HARPの曲げの技術と価格のバランスに魅かれました。そしてカッコイイだけでなく座り心地も良かった」。補色を加えないウォールナットに白の張り地というご指示とともに、展示会の場でオーダーをいただきました。
「たくさん売る店が地域一番店ではなく、費用対効果の高いお客さんの味方が地域一番店」と断言します。竹下さんが考える一番似合うお客さんの元へHARPを送り出していただくことを私たちも楽しみにしています。